刺繡作品が増えるにつれてどんどん増えていく刺繡糸。
たくさんある刺繡糸をコンパクトに収納したい
取り出しやすく、持ち運びしやすい刺繡糸の収納方法を知りたい
刺繡糸を清潔な状態で保管したい
この記事では、このような悩みを解決できる刺繡糸の収納方法についてご紹介します!
【刺繡糸の収納】用意するもの
最初に用意するものは、こちらの7つです!
- 刺繡糸
- ジップロック
- カードリング
- マスキングテープ
- 油性ペン
- はさみ
- 取っ手付き収納ボックス
- 除湿剤
【三つ編み・糸分け】まずは刺繡糸の整理から!
まずは刺繡糸を整理します。
刺繡を行う際に、使用したい糸を取り出しやすくするために、一束ずつ「三つ編み」していきましょう。
この項目では、三つ編みの手順やポイント、糸分け方法をご紹介します。
【刺繡糸の整理】三つ編みのやり方
刺繡糸は、三つ編み保存がおすすめです。
三つ編みのやり方は、以下のような流れで行います。
三つ編みの手順
- タグを外す
刺繡糸に付いている2つのタグを外します - 刺繡糸をほぐす
糸端を持って優しく引っ張りましょう - ほぐれた糸を半分にする
2つの糸端と輪になった糸をまとめて半分にします - さらに半分にする
糸端と輪になった糸をまとめてさらに半分にします - もう一度半分にする
糸端と輪になった糸をまとめてもう一度半分にします(全部で5回半分にします!) - 端と端を切る
2つの端をはさみで切りましょう - タグを戻す
①で外した2つのタグを糸に通して戻しましょう - 糸を固定する
糸を半分にして固定しましょう - 糸を3つに分ける
同じくらいの量の糸を3つに分けます - 三つ編みをする
3つに分けた糸を右・左どっちの方向でもいいので、3つ交互にまとめて緩く三つ編みをします - 毛束を1つに結ぶ
三つ編みしきれなくなった後方の毛束を1つに結んで完了です。
手順⑧の刺繡糸を固定する際に、一般的にはセロハンテープやマスキングテープが使用されますが、正直おすすめしません。
粘着力が弱いため、編んでいる途中でズレてしまったり、テープを毎回取り替えたり、三つ編みする刺繡糸の数が多い場合はテープの消費量が増えるからです。粘着力が強いテープを使ったとしても刺繡糸に粘着が付着してしまうことがあります。
そこでおすすめなのが、クリップを挟んで刺繡糸を固定する方法です。
クリップはしっかりと糸を固定できるため、ズレの心配もありません。
さらに、一度購入すれば壊れない限りずっと使えますし、刺繡枠を固定して縫う「刺繡スタンド」の代わりとしても利用できます。
私が使っているクリップはこちらです。
クリップがしっかりしているので、刺繡枠を固定してもズレ落ちることはありません。
また、先端がゴム素材になっているので、糸や刺繡枠に傷が付くといったこともありません。
【刺繡糸の整理】糸分け
三つ編みができたら、糸分けをします。
私は赤・青・緑・黄色・白黒・茶色の色ごとに分けて収納しています。
ただし、刺繡糸の量が多い人や、同じような色が何種類もある人は、さらに細かく分けましょう。
また、よく使う糸や、今作っている作品に使う糸ごとなど、分け方に決まりはないので、とにかく自分が使いやすい方法で分けてみてください。
糸分けができたら、それぞれに「カードリング」を付けていきましょう。
糸がバラバラにならないようにまとめるためです。
カードリングのサイズは、30mmや35mmなど幅広くあります。
私は、20mmサイズのカードリングを使っており、リング1つに4~5本付けています。
それ以上になると、糸が絡まったり、取り出しづらくなるので、20mmサイズのカードリングであれば4~5本くらいがおすすめです。
整理した刺繡糸をジップロックに入れる
刺繡糸の整理ができたら、カードリング付きの刺繡糸をそれぞれジップロックに入れていきます。
ジップロックは、M~Lサイズのものだと、糸をストレスなく出し入れすることができるので、おすすめですよ。
ジップロックに刺繡糸が入ったら、マスキングテープと油性ペンを用意して「糸番号」を書きます。
書く内容は自由ですが、中に入っている糸番号を書いておくことで、中に何が入っているのか一目で分かるので、大変便利です。
【収納】刺繡糸入りのジップロックを収納ボックスに入れる
私が使っている収納ボックスは、DAISOで購入したストックBOXです。
購入場所 | ダイソー |
価格 | 300円(税抜き) |
商品名 | ストックBOX (CDが約24枚収納可能) |
JANコード | 4549131121650 |
外寸サイズ (取っ手は含まない) | 幅27.5cm×奥行20.6cm×高さ17.4cm |
この収納ボックスを選んだ理由は、「取っ手付き」「フタ付き」「大容量」の3つです。
取っ手付きなので、持ち運びや取り出しに便利ですし、フタも付いているため、箱の中が汚れることなくいつでも清潔な状態を保てます。
取っ手は、持ち上げるときに立ち上がるタイプなので、邪魔になりません。
また、刺繡糸が入ったジップロックを折り畳まずにそのまま収納できるほど大容量なので、刺繡糸が増えても問題ありません。
箱の中には除湿剤を入れることをおすすめします。湿気対策や防虫、消臭、カビ・ダニの発生などを防ぐ効果があります。
私は、刺繡糸と一緒に図案を写す「チャコペーパー」を一緒に入れて湿気から守っています。
湿気が溜まりやすい押入れや棚などに収納しても、除湿剤を入れておくことで安心して保管することができます。
収納して感じたメリット・デメリット
今回ご紹介した収納ボックスに、刺繡糸を収納して感じたメリット・デメリットをそれぞれご紹介します。
メリット
- コンパクトに収納できる
- 引き出しの中や押入れなど、収納場所を選ばない
- 必要な時にすぐに取り出せる
- ジップロックに入れているので、糸にホコリが付いたり、汚れることがない
- 除湿剤を入れたら湿気対策もできる
- 低コストで収納できる
- 清潔に保管したい人におすすめ
- ボックスのサイズがより大きい物であれば、布や針など他の刺繡道具も一緒に保管できる
デメリット
使って感じたデメリットをご紹介します。
- 刺繡をする頻度が高い人には不向き
- 糸の種類が数百種類以上など大量にある場合は向かない
毎日のように刺繡をする人や、刺繡をする頻度が高い人、糸の種類が数百種類以上など大量にある場合は、毎回ジップロックを開けて糸を取り出す作業が必要になるため、今回ご紹介した収納術はおすすめしません。
こういった状況の方は、刺繡糸専用の収納棚に入れることをおすすめします。
まとめ
以上、刺繡糸の収納術についてご紹介しました。
刺繡糸の収納方法はたくさんありますが、今回ご紹介した収納方法は、とにかく糸を清潔な状態で、場所を取ることなく保管することができます。
また、事前に用意するアイテム数が少なく、1,000円以内でできるので、収納にお困りの方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?