細かくて複雑な図案でも正確に写る方法を知りたい
刺繡の図案を写すのが苦手だけど、簡単・ラクに転写できる方法を知りたい
家にあるもので図案を写したい
リアルな動物刺繡をしたいけど、毛並みまでキレイにトレースできない
このようなことでお悩みではありませんか？
この記事では、スマホやチャコペーパーを使わずに、家にあるものだけで正確・確実に刺繡図案を写す方法をご紹介します。
刺繡を始めたばかりの方でも参考になる内容なので、ぜひ参考にしてみてください！
トレース不要！図案を布に直接印刷
家にあるもので正確・確実に刺繡図案を写す方法とは、家庭用プリンターを使って「図案を布に直接印刷」することです。
これまでの転写方法は、スマホやタブレット、トレース台を使って下から光をあてて透かしてから、チャコペーパーを使い、トレースしていました。
しかしそれでは、細かい図案や複雑な図案だとキレイに写らなかったり、トレースする時間や手間がかかってしまうなど、さまざまな問題がありました。
特に、毛並みによって仕上りが変わる動物刺繡をする人にとっては図案写しは重要です。図案が正確であればあるほどクオリティの高い仕上りになります。
これからご紹介する内容は、簡単なのに正確に転写できるので、ぜひ参考にしてみてください！
私自身、これまで10回以上「図案を布に直接印刷」していますが、今のところ印刷した図案がズレたり、よれたりなどといった失敗や、プリンターが故障するなどといったことはありませんでした。
ただし、プリンターは本来、紙やラベルなど取扱説明書に記載されているものを印刷するための機器です。
したがって、今回紹介した内容については、プリンターが壊れないことや必ずしも図案が正確に写ることを保証するものではありませんので、その点をご理解ください。
【スマホやチャコペーパー不要】用意するもの
図案を写す際に用意するものは、以下の通りです。
- 薄めの布
- はさみ
- マット素材のラベル紙（または両面テープ）
- コピー用紙（普通紙）
- 家庭用プリンター（レーザープリンターまたはインクジェットプリンター）
マット素材のラベル紙は、お使いのプリンターの種類に合わせて使用しましょう。
ラベル紙の中には、（インクジェット/レーザープリンター）両用タイプもあります。
▼おすすめのマット素材のラベル紙
使用した図案
※画像引用：O-DAN (オーダン）
【図案を布に直接印刷】やり方
図案を布に直接印刷する手順をご紹介します。
かんたんにできるので、ぜひ参考にしてみてくださいね！
- アイロンをかける
- コピー用紙に、ラベル紙（または両面テープ）を貼る
- 布にコピー用紙を貼る
- 布を切る
- 印刷設定
- 印刷
- 用紙と布を剝がして完了
②の工程は、ラベル紙の代わりに両面テープを使っても行えます。
ただし、ラベル紙を使った方が、紙詰まりが起こりにくくなるため安全です。
今回は、家にラベル紙がなかったので、両面テープを使って印刷しました。
▼今回使用したプリンター（レーザープリンター）
1.アイロンをかける
シワやヨレがなくなるように、布にアイロンをかけて整えます。
多少のシワなら問題ありませんが、明らかにヨレていたり、シワシワな状態だと、図案がキレイに印刷できないうえに、プリンターが故障してしまうので、できる限りキレイにしましょう。
2.コピー用紙に両面テープを貼る
普通紙（片面のみ）の4辺と真ん中3点に両面テープを貼ります。
※私が使用しているコピー機は、A4サイズに対応しているので、今回はA4サイズの普通紙を使います。
3.布にコピー用紙を貼る
布にコピー用紙（両面テープが付いている面）を貼ります。
紙と布の間に空気が入らないように、空気を抜きながら慎重に貼りましょう！
空気が溜まっていたり大きなシワがあると、故障の原因となるので注意しましょう！
4.布を切る
コピー用紙のサイズに合わせて布を切ります。
布や糸くずがはみ出ないようにキレイに切りましょう！
▼このような状態になったらOKです！
5.印刷設定
印刷前に、まずはプリンターの設定をします。
印刷方法は「ラベル紙」設定にしましょう。
この時に、普通紙設定で印刷してしまうと、紙詰まりや故障の原因となるので、注意しましょう。
次に、用紙の設定です。
私が使っている「HL-L2375DW（レーザープリンター）」の場合は、布面を下に、紙面を上にセットしました。
お使いのプリンターによって印刷の向きが異なる場合があるため、取扱説明書を読むなどして印刷前に必ず確認しましょう。
5.印刷
コピー用紙に貼り付いた布を印刷します。
▼布面を見ると、このようになりました！
6.用紙と布を剝がして完了
コピー用紙に付いた布を剝がして完了です。
布に両面テープの粘着が付くことはありませんでした♪
両面テープ付きのコピー用紙（またはラベル紙）は再利用できないため、そのまま破棄してください。
再利用すると、紙詰まりや故障の原因となりますのでご注意ください。
図案写し完了
図案写しが完了しました！
▼刺繡枠に合わせてみた感じ
▼刺繡枠にはめてみると・・・
まとめ
以上、家庭用プリンターを使って「図案を布に直接印刷する方法」についてご紹介しました。
私自身、この方法で図案を写すようになってから、刺繡するまでにかかる時間を大幅に短縮させることができましたし、正確に図案が写るため、作品のクオリティーを上げることができました。
また、トレースをする必要がないので、図案を写すのが苦手な人や、道具を増やしたくない人でも簡単に転写できるので、おすすめです。
ただし、プリンターによっては詰まりや故障の原因となる場合があるので、利用する際は注意しましょう。
